はまっていく気持ち

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「ため息したら幸せが一つ逃げちゃうんだよぉ。だから、隆くんの幸せを春が吸い込んだぁ。」 春は笑顔を見せ、べぇっと舌を出す。 その仕草が可愛くて目に焼き付いた。 「春が幸せになれるならいいや。」 無意識にボソッと言ってしまった。 「何何ぃ?」 顔に血が巡るのを感じ、 「何でもないって。ほら、行くぞ。」 ヘルメットをポンッと春に深くかぶせた。
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