第1章 恋

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『実はね…』 私は学校から帰ると奈々に電話をした。 今まで黙ってたけど、私はひろゆきとの出会いを奈々に話した。 今日のことも…。 「美鈴その女の子に妬いてるんだーっ!!」 『えっ』 「だからぁ、やきもちだよ!!」 『やきもち…』 「うんうん、だから美鈴は、そのひろゆきって人が好きなんだよ!!」 『ぶっ ゲホっゴホっ』 私はくちに入れたばかりのオレンジジュースを吐き出した。 「ちょっとー なに噎せてるのさ!」 『だって、奈々が変なこと言うから』 「変じゃないよ!!全然普通だから!!」 『普通じゃないよ~』 「だいたい高1にもなって、恋したことない人なんて美鈴くらいだからね。」 『そんなことないよ…絶対まだまだいるもん!!』 「あたしねー不思議だったんだよ!!美鈴ブスじゃないし、性格だって悪くないし、なんで恋しないかなーとね」 『だって、恋って何か分からないんだもん』 「だから、それが恋だよ!!誰かを思うこととか、その誰かと話すことが楽しかったりだとか!!嫉妬したりとかね」 『これが恋…』 「そうだよ!!明日ひろゆきって人と絶対話すんだよ!!あたしも見てみたいしっ」 『やだ』 「え!?なんでっ」 『私からは話しかけたくない。だって、今そんな気分になれないよ。』 「まだその女の子に嫉妬してるのか~っ でも早くしないと ひろゆきって人とられちゃうぞ!!」 『やだ』 「も~っ わがまま!つき合いきれません~っ電話きりますよー」 『ちょっ 待ってよ!』 「明日はなしかけるんでしょ!!頑張って!!じゃっ」 プーップーップーッ もう! 奈々に相談するんじゃなかった… でも あれで私のこと結構考えてくれてるから、好きなんだよなあー… ひろゆきも私のこと考えてくれてるのかな? やっぱり、こんな気持ちなのは私だけだよね。 恋か… これが 恋
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