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『実はね…』
私は学校から帰ると奈々に電話をした。
今まで黙ってたけど、私はひろゆきとの出会いを奈々に話した。
今日のことも…。
「美鈴その女の子に妬いてるんだーっ!!」
『えっ』
「だからぁ、やきもちだよ!!」
『やきもち…』
「うんうん、だから美鈴は、そのひろゆきって人が好きなんだよ!!」
『ぶっ ゲホっゴホっ』
私はくちに入れたばかりのオレンジジュースを吐き出した。
「ちょっとー なに噎せてるのさ!」
『だって、奈々が変なこと言うから』
「変じゃないよ!!全然普通だから!!」
『普通じゃないよ~』
「だいたい高1にもなって、恋したことない人なんて美鈴くらいだからね。」
『そんなことないよ…絶対まだまだいるもん!!』
「あたしねー不思議だったんだよ!!美鈴ブスじゃないし、性格だって悪くないし、なんで恋しないかなーとね」
『だって、恋って何か分からないんだもん』
「だから、それが恋だよ!!誰かを思うこととか、その誰かと話すことが楽しかったりだとか!!嫉妬したりとかね」
『これが恋…』
「そうだよ!!明日ひろゆきって人と絶対話すんだよ!!あたしも見てみたいしっ」
『やだ』
「え!?なんでっ」
『私からは話しかけたくない。だって、今そんな気分になれないよ。』
「まだその女の子に嫉妬してるのか~っ でも早くしないと ひろゆきって人とられちゃうぞ!!」
『やだ』
「も~っ わがまま!つき合いきれません~っ電話きりますよー」
『ちょっ 待ってよ!』
「明日はなしかけるんでしょ!!頑張って!!じゃっ」
プーップーップーッ
もう!
奈々に相談するんじゃなかった…
でも あれで私のこと結構考えてくれてるから、好きなんだよなあー…
ひろゆきも私のこと考えてくれてるのかな?
やっぱり、こんな気持ちなのは私だけだよね。
恋か…
これが 恋
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