夕暮れ時の公園

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「無駄ですよ。私のチャームの力の前では、人間の意思など──何をクスクス笑っとるか!」 「いや…。その顔で『チャームの力』とか言うから…」 「キ・サ・マ~!!!!私だって好きで言っている訳ではない!」 「当たり前でしょ。好きで言ってたら、それこそ本物の変態よ」 「ぐっ…言いたい放題言いおって…!少しだけ血を頂くだけにしておこうかと思っていましたが…。貴方は私を侮辱し過ぎた! 償ってもらいますよ。貴方の血をもって!」 そう口にしたときの吸血鬼の眼が、紅色に染まっていた。
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