夕暮れ時の公園

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突然の音に楓はビクリと驚きながら振り向き、弓華は何気なしにと言った感じで平然と音の方に振り向いた。 だが、そこで目にしたモノに弓華の顔が驚愕に染まった。 「ほぉ…、良さそうな娘達だ。ソナタ達を今宵の食事としよう」 少し痩けた所が年期を感じさせる顔に浮かぶ、笑みの形に開いた口元からは長い犬歯が見え、体に纏う黒いマントはその者を引き立てた。 それこそ、吸血鬼にふさわしい姿だった。
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