最低な誤解

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「あ、いや、前々からふられてたんだけどな、さらに追い討ちっていうか…その…」 「翔……」 垣名の顔が、段々明るくなっていく。 「あのー…だから…「翔…ありがとう」 お礼を言われる事は何もしてないんだけどな…と俺は少し苦笑…でも垣名の顔がいつもの顔に戻って少し一安心した。 「じゃ、学校行くか」 いつもの様に何事も無く、俺達は笑い合いながら学校へと向かうのだった。 「ギャハハハハ!!」 腹を押さえ笑うのは馬鹿な友人…智彦… 「笑うなァー!!そもそもてめェが悪いんじゃないかァー!!」 「ァハハハハ……悪い…だって本当に行くとは…ヒヒヒ」 もうコイツには死んでもらいたい。 「智、翔…次体育だよ」 「おう垣名、聞けよ…あのな翔ったら「あーいいって垣名もう知ってるから…な?」 「え…?あ、うん…」 にこりと微笑む垣名。何かコイツの笑顔には癒やしがある。 「じゃ、体育行こうか」 教室には既に俺達しかいなく、急いで体操着に着替え外に出る。 今日は良い日になるといいなー…と密かに思う俺だった…あ…いや、可憐ちゃんにふられた時点でもう良い日じゃないか……
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