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「へ?」
雪華は全く今の発言の意味を分かっていないらしく、疑問符を浮かべていた
「先生、それセクハラです」
クールそうな青年がまたツッコミをいれた
だからテンション上げようよ
「あぁん?
冗談に決まってんだろーが。
チッ、仕方ねーなぁ。
軽くしか自己紹介しねーぞ。
それでもいいな?」
ダメだと言ったところで絶対にスルーされる
そうクラスの誰もが思った
誰も何も言わなかったのを無言の肯定と取ったのか、担任教師は白のチョークで黒板に自分の名前を書いた
『茶鶯地広』
(ちゃ…何でしょうか?)
雪華は名前の読み方が分からなく、頭を抱えて悩んでいた
「さおうくにひろってんだ。
茶色い鶯(うぐいす)って書いて茶鶯。
くにひろのくにってのも名前の時しか読まない特殊な読み方なんだってよ。
ちなみに29歳独身だ」
なんだかんだで軽い説明も交えて自己紹介をキッチリと済ます茶鶯教師
そして自分の腕時計をチラッと見た
「そろそろだな。
オイ、お前ら。
廊下に名列で並べ。
入学式が始まっから移動すんぞ」
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