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「あぅ~…
離れてください桜ちゃん…。
動けないですー…!」
雪華は何とかして振り解こうとジタバタしていた
しかし、桜は更に力を入れて離れまいとする
「いやよ!
だって雪華、可愛いものっ!
離れたくないー!」
「でも……でも学校が…
入学初日から遅れてしまいます…」
雪華のその言葉でハッとする桜
「そうよ!そうだったわ!
入学式の日から遅刻だなんてシャレにならないものね。
さっ、行きましょう雪華」
そう言って桜は歩き始めた
切り替えの早いこと、この上ない
しかし、雪華は慌てない
中学時代で桜のことはほぼ把握しているからだ
桜の後について雪華も歩き出す
今日は快晴
桜の花も雪華達を歓迎するかのように咲き誇っていた
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