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「痛いでしょー、何すんのよ」
ふざけた口調で牙に言う光。光に小声で彰は「勇気あんな光」と言った。その光は普通に小声ではなく普通の音量で言った。
「結城?誰それ」
とボケ始めた。
「結城、じゃなくて勇気だっつーの」
とツッコミを入れる彰だった。光は「そっちねえー、んっ、そっちってどっち」と聞いてきた。彰は呆れた様な疲れた様な顔をして答えた。
「だから気持ちの勇気だっつーの」
理解出きるように言った彰に光は「ああーなるほど」と言ってきた。その様子をボーッと見てた牙は呆れた様なダルそうな顔をして言った。
「帰る」
用件だけ言うと足を進めていった。光は「3文字ー」と訳の分からないツッコミをした。彰は立ち上がり牙を追いかけだした。光がそれに気付くと……。
「ちょ、待ってよー光ちゃんも行くー」
と、くだらないじゃれあいが終わった。――光は慌てて牙と彰の後を追っている。
「ああーだりいー」
彰はいきなり自分が思っている事を口に出して言った。2人の真ん中の後ろを歩ってた光が「彰ちゃん、ダルイの?」と問いかけてきた。彰は「ああーダリイー」と返した。光は「何で、ダルイの」と返して来た。するとニコニコ笑ってる光に視線を移してダルそうに言った。
「お前と喋ってんのがダリイー」
と光に言いはなった。光は「ガビーン」と自分で効果音を付けてショックを受けて入る真似をした。
「光ちゃん、寂しさで死んじゃうかも」
と言って両手で兎の耳を頭の上に作った。それを聞いて牙が話に割り込んできた。
「じゃぁ死ね、何なら手伝ってやろーか?」
と言うと拳を固めて振り上げた。光は、慌てながら言った。
「嘘嘘嘘、嘘じゃーん、真に受けちゃやーよ」
と言った後に続けていった。「テヘッ」と。「テヘッ」の時にウインクをしていた。それを見た彰と牙は「キモッ」と同時に言った。彰は言ったあと「吐き気がする」と言い近くに合った電柱に右手を当てて左手を口元に置いて言った。
「ウゲエーーーー」
彰は吐く真似をしていた。彰の様子を見た光は近寄って「そんなにときめいちゃったのね、ウフッ」と言った。再び彰は吐く真似をした。
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