最愛の人

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俺が起きると、そこに寝ていたはずの恭介の姿がなかった。 友人だと思っていた奴に告白されて、どんなにショックだったんだろう。 俺は酒の勢いとはいえ、恭介に告白してしまったことに後悔した。 もう………もどれない 俺はその日から、恭介を避けるようにして、恭介がいそうなところには近づかずに恭介と同じ講義にもギリギリで入るようにした。 恭介も俺のことを避けているのか、会うことは一度もなかった。 恭介への想いが消えてしまうことはなかったけど、なんとか日常生活を過ごせていた。 そんなある日、俺は自宅でレポートを書いていると、突然、携帯が鳴った。 「はい」 俺は携帯のディスプレイをろくに確認もせずに出てしまった。 「俺……恭介だけど」 「えっ!?」 恭介から連絡がくるなんて思ってもなかった。 「恭介……」 口の中がものすごく渇いてる感じがして、やっとの思いで声をだすことができた。 「……俺もお前のことが好きだよ」 突然の告白。一瞬、何を言われているか分からなかった。 「えっ?」 思わず、聞き返した。 「だから……お前とのことを真剣に考えてみたら、俺もお前のことが好きなことに気が付いたんだよ」 「それって、俺とSEXできるってこと?俺の気持ちに流されてないか?」 恭介が俺のことを好きでいてくれることは素直に嬉しいことだけど、俺の気持ちと恭介の思っている好きに違いがあるなら、それは意味がない。告白した時点で恭介とは普通の友達にはもう戻れない。 「俺がどんな想いでこの数日を過ごしてきたと思う?これ以上にないほど、俺はお前のことを考えてた。俺は今、お前に会いたい。今、俺の中にはお前しかいないんだ。夢真に会いたい」
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