命の鼓動

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君を見た瞬間 一瞬時が止まった 産声を上げた瞬間 止まった時が 自分のずっとずっと昔の事までもを押し上げ 一気にに解放された しっかりと聞こえてくる命の声 耐えきれない涙がながれたよ 君に指を差し出し触れた時 君は開かぬ目でもそっとその指をにぎった 小さな小さなその手の平で 君を抱いた時 その重さがとても愛おしく思えたよ 病室でしばし待つ 運ばれてきた君 その小さな足 産まれる前にはお腹に手を当てたとき中から蹴り返してきたその足なんだね 小さな寝息をたてる君 触る頬の暖かさ 精一杯の愛情を注ぐから 元気に育っていってね
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