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ガララララッ
玄関が開いて家の主が姿を見せた
開いた口が塞がらないとは
まさに今の状況
「こんな夜中に何事だ?」
出てきたのは、慧音
何故?どうして?なんなのさ?
目の前にいるのは
居てほしいけど居てはならない存在のはず
では何故?
慧「どうした?こんな夜中に」
ネ「あ、いや、えっと…道に迷っちゃって」
とりあえずここに来た旨を伝える
慧「そうか、ここは迷う者が多いからな」
ネ「で、どうやって帰ればここから出れるの?」
慧「口では説明しづらい。今夜はここに泊まっていk」
ネ「喜んで!」
慧「え、あ、あぁそうか。だが話の途中で返事をするな。人の話は最後まで聞くように教わらなかったか?」
ネ「教わったような教わらなかったような…」
慧「はぁ~。まったく、これはお仕置きが必要だな。」
すると慧音は俺の両肩を押さえて
大きく仰け反った
ネ(これはまさか!)
物凄い勢いで慧音の頭が俺の頭に接近してくる
生命の危機に瀕している時
あまりに短い時間の出来事であっても
本人には長くゆっくりとした時間に感じられる
ゆっくりと近づいてくる慧音のおでこ
そのおでこが俺のおでこに接触する直前
ビクッ!!!!
ネ「あ、あれ?」
高速で脈打つ鼓動
荒れた呼吸
びっしょりとかいた汗
気が付くと
見慣れた自分の部屋の中
ネ「夢‥‥‥だったのか?」
デジタル時計の表示を見る
22時15分
実に8時間近くも寝ていた
ネ「夢だったのか~‥‥」
ネ「夢でも…慧音‥‥‥可愛かったなぁ‥‥」
つづけ
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