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やわらかなる致死量
よわい毒には
誰かを傷つけるチカラもない
ただ 傷みを分かち合うために
目覚ましには鬼が棲んでる
毎朝 5時には目が覚める
そして彼らはゆく
わたしは眠ってる
不安な日は 電話をかけよう
それでも未だ 不安な日は
どうしよう
何気ない一秒
生きるチカラを授けて
just a poison
涙の数だけ したたかさを覚える
わたしの表情筋
夢は夢のまま終わらそうと夢見ている
わたしだけを置いて世界は
目を覚ます
鬼は夜まで戻らない
ありふれた日常を
乗り切るためにさえ
何かを擦り切らして
間違った選択ばかり
手首に繋がれていく
視界をかすめるたび
大切で 大切な
誰かとの約束さえ
見送ってく
やさしい毒には
みんなを殺せる力がある
肺に染み込んでいく
その手で
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