4人が本棚に入れています
本棚に追加
モラトリアムの刻
その時だけの想いに未来を任せ
当たり障りの無い不安に身をやつす
他人の深い処を望めど
不快なばかりの輪に埋もるる
現状が哭き喚く 放してよ
もう二度と捕まえないで
もしかしたら目を開けたら何も
残って居ないかもしれないのに
そんな黒い期待を胸に
日の出を待って居る
新鮮な何かを求めれども
幸福の影すら其処此処には
見当たらない 哭き喚く
理想郷を僕に突き付けてよ
ああ 何も残らないとしたら
僕は何に成りたいのだろう
せめて高い場所に立って
朝焼けを眺めていたいかな
鳥の去って行く空には
何の余韻もひいては居ない
それでも僕が見た感情
総て幻では無かったのだから
優しい嘘に惑う事も
闇に溶けたモノを取り戻すには必要だからね
だから僕はいまこの先に
ひとつでも何かを見出だすよ
最初のコメントを投稿しよう!