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こいし
容易く転んだり 微睡んだり
胸に平和が訪れたり
乱れた呼吸を整える間にも
沢山の息をして 止めて 終わって
些細な切っ掛けで生まれるから
簡単に死んじゃうんだよ
ちょっと躓いたら
心の臓に小石がまた一個
柔らかいものの内側で冷たい壁は積み上がって
一番奥の 一番弱い部分が窒息するんだ
泣いても届かない
鉛のハートは
本当は血と肉と色々な感情でできている
小石を詰めすぎて見えないみたいだ
一度裂いてみようか?
こうやって話している間にも
いっぱい傷付いたり 殺し合ったり
なんだか泣きたくなる事が多いんだ
それでもきっと沢山の綺麗があって
一人一人がそれを譲れないから
何となくでも心臓は動きを止めないんだろう
こんな風にこうやって
ぼろぼろ血を流しながら生きていくのも
かけがえのないことだと確かめているから
容易く歪んだり 汚れたり 汚されたりする毎日が
愛しいに変わるまで
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