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ふるえる銀砂
あたまがまだ
わたしに出逢う前の世界に
いる
あなたなんて
要らなくて
わたしだけの
周りにいるあなただけを
あなたとして
瞼を閉ざした
かぎりある彩りを
あなたとわたしの鋳型に押し込んで
それだけを二人のすべてにしたかった
あなたのことなんてどうでもよかった
優しいのは 暖かい理想ばかり
見えないのは 汚れてしまったから
わたしには何もないの
あなたを
愛しいと思い込むために
わたしは
これと他の色々なものを捨てた
心には無限に広がる嘘しかなくて
何も無いで埋め尽くされて
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