哀花

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哀花

単純な感情ばかりじゃ 世界は腐ってしまうね どんな悲劇だって結構 人生に花を添えてるよ   砂時計は止まらないから 価値がある って訳でもない 優しさにも種類があって 幾つかは優しさじゃないんだよ     哀しみに泣いたり 叫んだり 最後にまたなくしたり そんな事も繰り返し 人生は素晴らしいと笑えたらな     複雑な感情だけだって きっとこの世界は泣く どんな歯車だとしても スパイスに変えていく   逆立ちしたって世界が逆さまになるだけ 私は変わらず立ってるんだもん 痛みにも種類があってね 幾つかは優しいんだよ     嬉しくて泣いたり 叫んだり 胸が張り裂けそうとか そんな日々の中でさえ 邪な影は抱き締めてくるよ ならそれも愛しい不安でしょ だって君は僕の後ろで ずっと一緒にいてくれるんでしょ?   毎日を泣いたり 叫んだり 沢山の感受性と一緒に歩けたらなあ どんな人生の終わりにでも 飾らない笑顔で笑い飛ばせるよ
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