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森君とは会いたくなかったけれど、
委員会の仕事は待ってる。
嫌だなぁと思いつつ、
私は実行委員会に参加した。
「ね、香那ちゃん?
いつだったら大丈夫?」
ひつこいっ!
森君は、また、私に尋ねて来る。
し、しかも、さっきまで『結城さん』って呼んでいたくせに、
あっという間に『香那ちゃん』に呼び方変わってるしっ!!
馴れ馴れしいよぉ~!
「い、忙しいからなぁ~。
後輩と一緒に…じゃダメ???」
引き釣った顔をしながら、私は森君に言う。
実行委員会は、特設な教室を使って行われていた。
各クラスから、1名ずつ参加が義務付けされている。
1年生から、3年生まで、8クラスあるので、
24人が参加している。
若干、男子の方が多い。
今日は、それぞれの仕事を、
この特設教室でやってしまえば終わりだった。
だから、各自各々で仕事をしていたので、
そんな中、森君が近寄って来たんだ。
「えぇ~!!!
俺、香那ちゃんと二人っきりで、
勉強したいのにぃ~!」
あから様に言う森君。
私は、戸惑う一方。
きっと、森君にしてみたら、
女子にこんな事を言うのは慣れてるみたいで。
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