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そ、そんな事、
マジであり得ないしっ!!
森君に突っ込まれて、
逆にドキドキしていた胸が、
更に一層ドキドキしてしまう私。
「そ、そんな訳ないじゃんっ!」
森君の突っ込みに、
そう答えるだけが精一杯。
と、とにかく、私は、この仕事を終わらせて、
この場から逃げたかった。
森君は、諦めたみたいで、
私から少し離れて、自分の仕事に没頭し始めて、
ホッとした。
急いで、残りの仕事を片付けて、
実行委員会のみんなに挨拶をして、
教室を出る私。
そして、向かう先は、
工藤君が練習している応援団の練習場。
急ぎ足で向かう。
工藤君と、こんなに喋った事ってあったっけ?
タイミング良く助けてくれた工藤君には、
すごく感謝だった。
あ…。
でも。
今日、勉強を教えてあげるってのは、
ひつこい森君から助けてもらう為の口約束。
急ぎ足で向かっていた足が、
ピタッと止まる。
ただの口実で、工藤君は言ってくれただけ…だよね。
私、工藤君と、勉強を教えるなんて約束、してないし…。
私、工藤君の言葉を本気にして、
練習してる中に行ってもイイのかな?
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