チャンス!!

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さっきまで、ドキドキしていた胸の高鳴りが、 一瞬にして、血の気が引いたような感覚になる。 ど、どうしよう。 工藤君には、あんな事言われたけど、 本気にしててイイのかな? ただ、森君から助けてくれただけの約束だよね? 私、本気にして、 工藤君の応援団の練習が終わるのを待っているトコロだったぁ。 何を考えてた? 私、何を期待してた? 私は、冷静になって、 よくよく考えてみたら、 工藤君は、私を助けてくれる為に言ってくれたんだよね。 何を勘違いしてたんだろ、私。 とりあえず、私は、 工藤君のいる、練習場に静かに向かう。 練習姿の工藤君を見たかった。 私は、遠くから、 応援団の練習している工藤君の姿を探す。 みんな一生懸命に練習している。 その中に、工藤君の姿を見つける。 遠くから見ても、 工藤君がドコにいるかはすぐに分かる。 応援団の練習は、7時までと決まっている。 まだ、7時までには、1時間近く時間があった。 しばらく、私は工藤君の練習風景を、覗き見して、 気付かれないように、 帰る事にした。
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