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ど、どうしてバレたっ!?
びっくりして、工藤君を見ていた私は、森君を見る。
「違う?」
タイムを計りながら、森君は応援団の演舞を眺めている。
「…。」
いや、待って。
私の気持ち、バレるような事、
何一つしてないよね?
バレてないっ!
絶対にバレてないはずっ!
動揺しまくってるけど、
頭ん中で、グルグル考える。
「な、何を根拠に、そんなっ!」
私は、必死に自分の気持ちを隠す。
おかしいよ。
私、工藤君を好きな事、
バレるはずがないっ!
私は、工藤君の演舞を見ながら、
森君の言う事を否定する。
焦って、変な汗が出て来るしっ!
「ふぅん。」
にやける森君。
演舞が終わった。
森君のせいで、ほとんどの演舞を見れなかった私。
「あぁ~、7分を過ぎちゃったよぉ?」
タイムウォッチを見て、残念そうに言う森君。
「えっ?マジでっ?!
っかしいなぁ。
練習の時には、7分キッチリだったんだけど…。」
そう言って、工藤君が近寄って来た。
「ほら、7分45秒だしっ!」
森君は、近寄って来た工藤君に、タイムウォッチを見せる。
「もっかい計り直してよ。」
そう言う訳で、
もう一度、演舞の仕切り直しになる。
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