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「今の、マジで?
おかしいなぁ~??」
工藤君と、団長の恒松君が、
首を傾げながら、
また私達に近寄って来る。
「もう一回、構成を練り直した方がいいかもねっ!」
森君が言う。
「あぁ、言われなくても、そうするしっ!
また練習し直すからさ、
次はいつ見回りに来る?」
真剣な顔の恒松君。
みんな一生懸命だ。
「今週末に、また計り直しに来るよ。」
「じゃ、その頃までには完璧にしとくっ!!」
後、2週間で、本番の体育祭だ。
時間は、刻一刻と迫っている。
応援団のみんなもそうだけど、
私達、実行委員会も、
大詰めに差し掛かっていた。
プログラムも、だいたい完成して、
後は、その司会進行も、
放送部と打ち合わせがあるし、
美術部に頼んで
パンフレットと、ポスターの作成にも取りかかる。
そんな合間に見回る応援団の練習は、
私には細やかな楽しみだった。
みんなで一つの事を頑張ってやるのって、
すごく一致団結するし、
仲間意識が強くなる。
この頃には、
苦手だった森君とも、
普通に話せるようになり、
実行委員会の仕事が益々楽しくなっていた。
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