急接近

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しかも、奈々ちゃんは、 私と同じ団。 って、事は、工藤君達が、 練習してるって事?! 「森先輩に言うと、  すぐに先生に言いそうだったから、  香那先輩に、先に伝えておこうと思って…。」 マズイよ、マズイよ。 応援団の練習が、 違反した場所、時間にやってしまうと、 その団の演舞が取り消しになりかねないのにぃ~!! 「ありがとう、奈々ちゃん。  同じ団だからさ、  私がちょっと先に調べてみるっ!」 「はい、お願いします…。」 良かった。 奈々ちゃんが、森君より先に私に教えてくれて。 「ねぇ、奈々ちゃん。  私が調べてみるから、  まだ、誰にも言わないで…。」 「はい。」 「私が調べてみて、  注意してみる。  それでダメなら、先生に言おうっ!」 「はい。」 「先生にはバレないようにしなくっちゃねっ!!  教えてくれて、ありがとう。」 「すみません、お願いします…。」 きっと、奈々ちゃんも、 応援団の練習が、 先生にバレてしまう事を恐れている。 そりゃそうだ。 バレて、演舞が行えなくなれば、 今まで練習してきた事すべてが水の泡になってしまう。
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