逃行少年
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移動し続けるミトと、留まるしかないカシェ。 見開くばかりで、何も映していないカシェの瞳が、アラームにコントロールされ、今にも爆発しそうなミトの瞳と重なり合った。 「……っ!」 ミトはカシェの手を取っていた。 そして、跳ねた。 三つの場所以外の、留まれる場所を求めて。
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