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俺は再び台所に向かい、今食べる分のカップ麺だけをまな板の上に放り投げ、残りは棚に詰め込んだ。
早速、コンロに乗せたままの薬缶に水を入れて火を点ける。
「…あ、さっきの。」
先ほど拾ったケースを思い出した俺は、早速引っ張り出してそれを改めて確認した。
「…『騎士道物語』…ゲームだよな…?」
裏に貼り付けてあったメモにはそう記されているし、それは間違いない。
とりあえず、ケースを開いて中身を確認する。
…そこには、真っ白なディスクと取扱い説明書が入っていた。
メモが貼ってあることとディスクが白いこと以外、市販されているようないたって普通のゲームであった。
「…やってみるか。」
ちなみに俺は、取扱い説明書を読まずにプレイする派。
『習うより慣れろ』がモットー。
ということで、早速ディスクを取り出した
…はいいものの。
「…これ、ハードは何だ?」
今思えば、もう一つおかしい箇所がある。
ハード名(本体)がどこにも書かれていないのだ。
…それはいくらなんでも変だろ。
生憎、寮にはゲームなんて洒落たものはない。
え、じゃあ何で持って帰ったって?
…何でだろ。わかんねぇ。
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