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3月下旬
何にもやる事が無くてテレビを着けた。赤や青。黄色に緑色の男女4人組が髪に合ったスポットライトに当てられてステージの上で可憐な歌声を奏でている。今日もボーカロイドのCMが流れている。毎日、毎日飽きないなぁ…
巷で人気の“VOCALOID”
メイドロボットとは少し違う。何故なら人形達は“歌う人形”そして、癒やしや元気を与えてくれる人形らしい
最初は何もかもが無知らしい。それを教えるのもマスターのお仕事
どうやって育つか、どんな風に調教するかはマスターの人格で大きく変えられる。
とても悪いマスターは扱いが酷い(口に言えない程の調教をしてると噂を聞く)
だから、ボーカロイド達は皆が皆良い人に買い取られない
……マスターを選べない可哀想なボーカロイド…
私は姿も性格も人と何も変わらないボーカロイドを買おうとは思わない
だってボーカロイドは人間そのものなんだよ?人間が人間を買うのは可笑しい。
ブチッとテレビの電源を切った。鮮やかな4人組は消えて真っ黒い色だけが画面を埋め尽くす。
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