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何とか距離が空いてホッと一息をついた。……あれ?ちょっと待って…
「あの、カイトさん。噂ではボーカロイドはマスターを選べないから酷い事をされてるって聞いたんだけど…アレって…」
「その噂は嘘ですよ。購入する前に業者の方々が俺達を目覚めさせれるかテストをしてるんです。なので残念ながら相応しく無い人は俺達のマスターになれません。例えマスターが俺達が不要となれば他の人に渡る前に自らアンインストールしますからね…」
「え…?」
最後は寂しそうな顔で呟いた。
“俺達が不要となれば…”
私は動揺なんかより、怒りが込み上げてきた。多分、生まれ二回目の本気の怒り
「そんなの勝手過ぎる!!不要とする人間の心が理解出来ない!ボーカロイド達は人と変わらない…ううん、人と同じ存在なのに…そんな奴、私は絶対に許さない!!」
「…………。」
…しまった…!怒りで我を忘れていた…!
大声上げたから驚いて黙り込んでしまった。どうしよう…ただの高校生の分際がクソ生意気な事を…!
「…貴女がマスターで本当に良かった……」
「はい…?」
ふんわりした顔で笑うカイトさん。うわ…っ凄く綺麗だ…。思わず心拍数やら鼓動がバクバク脈打つ
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