間違えたら恋をした

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「夢みたい」 弥生は今にも空へと舞い上がりそうな気分だった。 今日の天気は晴れ。 絶好のお出掛け日和。 遊園地日和。 デート日和。 弥生は今朝から何をするにもワクワク、ドキドキ。 「森田さん(弥生の名字)。置いてかれちゃうよ」 「はい。今行きます」 友達の計らいで、あっというまに名前まで覚えてもらっちゃいました。 「へぇー。森田さんって西小出身?僕は北小だよ」 「森田さんたちってなんか部活とかやらないの?」 「昨日さあ、自動ドアに挟まりそうになってさ~」 信じられないくらいに親しくなったよ。 「気持ち伝えちゃおうかな」 友達とちょっと所用に立ったとき弥生は思いきった宣言をした
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