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紅く染まった白磁の棒
辺りに飛び散る紅い紅い花弁
恐怖に震える顔、それから溢れ出す豆腐並に柔らかな知識の倉庫
それを芸術の域まで高めるのが、俺の―――
「っ……!!」
『思い出したのか?』
嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だウソだ嘘だ――!!
『嘘じゃねえに決まってるだろが、カクテスよお』
ユダの言葉が突き刺さる。
『すげえ光景だったぜ?見渡す限り真っ赤でよお、俺らロボットが人間に勝てるんだって、俺らの時代が来るんだって思ったんだがなあ』
「それ以上言うな!」
『顔一杯に嬉しそうな表情してよお、楽しいのがこっちにも伝わってくる位だったぜ』
それ以上、
言うなって言ったのに――!!
。
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