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『随分と変わったなあ、カクテスよお』
目の前の蜘蛛型ロボットが、そう応えた。
と言っても、僕らロボットにしか分からない…ランプの明滅による言葉で、だけれど。
それより。
「変わったって何なのさ……ボクはずっと変わってないし、キミみたいなロボットにも会った事も無いよ」
『オイオイ、忘れちまったのか……?CHS-13、ユダだよ。……お前と同時期に製造されたんだがなあ』
体中のコンピューターが振動した。
ボクと同時期、だって?
第三次世界大戦真っ只中に製造されただって?
「そうか……だからキミは堂々と人間を傷付けたりしたのか」
『お前だってできる筈だぜ?プログラムされてねえしな』
「なんだって?そんな事できる訳無いだろ!」
ヒートする位、中のコンピューターが熱くなっているのが分かる。
何をでたらめばかり言ってるんだ、このロボットは――
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