他人の部屋

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でもひとつだけ違うのは私はスクリーンを見てるのではなく実際にこのような密室にいるということだ つまり…… 一刻も早くここから脱出しなければならないのだ そうこうしてるうちに他の3人が起き上がってきた 各々の反応は個性的だった 「おい!!ここはどこなんだ!?ふざけんな!!畜生が!!」 ひとりは感情を露わにしながら叫び散らした 「なんで…どうして……僕はただ……家で寝ていた…だけなのに……」 もうひとりは自分の行動を洗いざらい振り返った 「………おいおい…マジかよ」 最後は学生みたいなやつだった 彼らも私と同様に手首を鎖と手錠で縛られている 「皆さん聞いて下さい」 私はまず話をする事にした 「皆さんの名前、もといた住まい、それから昨日の詳しい行動を教えて下さい」 私は彼らの話を聞いた 住まいはバラバラ、職業、年齢、その他もろもろ全部 全く共通点なんか無いように思えた だがひとつだけ共通点があった
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