始まりは突然に。

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「お願い…私にさよならを…い…わせ…な…」 気がつけば朝。 「またこの夢か…いつも同じとこで。」 くしゃりと髪をかきあげるこの話の主人公の絆嵐。高校一年生の男の子。まだ鳥のさえずりが聞こえる普段の人ならまだ寝てるだろうこの時間に自分の部屋から一階のリビングにいくと誰もいなかった。母子家庭で父は死んだときかされて育った嵐はこんなことは当たり前でとりあえず昨日は次の日用の弁当にもなる献立でご飯をつくり自分も食べた。 「朝ご飯は…いいや」 まだ誰もいないだろうこの時間に目覚めの悪い夢のせいで起きた嵐は何もする気にはなれなかったがまだ高校生。 当然土日以外は学校へいかなきゃいけない。 学生の本業である勉学に励むタイプではないがそこそこな成績である嵐はクラスでは意外と人間味ある人格でわりと女の子には好かれるタイプかもしれない。ルックスも悪くはない。 「さて…行くか。早いけど」 嵐は荷物はロッカールームにおきざりにしてるので軽いカバンのなかに財布と弁当を押し込み学校へ行った。
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