46人が本棚に入れています
本棚に追加
どこからだろう………男の声が聞こえて来た
『ケイドロに見事負けた皆さんに朗報だ。今から鬼ごっこをしてもらう。勝ったら現実に戻さしてやるよ』
その声に俺は目を覚ました。
ここは………
体育館だろうか。
何にも無い広い空間が目の前に広がっている。
周りの人は意識を取り戻しざわめき始めた。
それはそうだろう。俺たちは1度死んだんだ。記憶は無いけどそうだと思う。
俺は何も出来なかった。足の速さには自信があるが捕まえる気にならなかった。
普段から冷めていた俺はこんな時でも冷めていた。
でも、死を経験して初めて分かる死の怖さ……。2度と体験したくない。
俺は鬼ごっこは本気でやろうと心に誓った。やっぱり死にたくないから………
そう思った時、再び男の声が室内に響いた
最初のコメントを投稿しよう!