カタチ

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意識が戻りゆっくり目を開けると、いつもとは違う感覚が全身を包んでいた 『なんで…?』 独り言を呟き、気付けば自分はベッドに横たわっている。 何週間ぶりやろう… 手錠も外れて、バスローブもちゃんと着てる… こんな正常な状態で居るんは久しぶりや… 『まさか…』 「しょーた」 ドアが開いて入って来たのは優しい昔のままの愛しい人。 『おーくら…?』 俺が言うとほぼ同時にきつく抱きしめられた 泣きそうになりながらも必死で伝えてくれた言葉… 「章大、ごめんな…」 『大倉…治った‥?』 「昨日、途中でようわからんけど…なんで俺こんなんしてんのやろ、って体が…」 『おーく「忠義って言うて!」 『…(笑)忠義、治って良かった』 「おんッ…」  
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