喪失

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オレは猪田。憧れの大手企業の営業部に入って1年。しかし… 部長「おい!猪田!話があるから来てくれ。」 猪田「わかりました!今行きます。」 部長「最近、頑張ってるな。入社仕立ての頃よりのびてるな」 猪田「本当ですか!?ありがとうございます。」 部長「それでだな…頼みがあるんだ」 猪田「何ですか?仕事ならなんでもやりますよ」 部長「いや、違うんだ…」 猪田「えっ!?」 部長「最近、うちの会社も経営が少しずつだが苦しくなってきている」 猪田「そうですね…」 部長「それでだな、今月からうちの部所から一名だけ人数を減らす事になってな…」 猪田「………」 部長「それで、うちの営業部で一番営業成績が悪い猪田!おまえに辞めて貰うことになった。」 猪田「そう…ですか…。」 部長「本当にすまない!許してくれ!会社のためなんだ…」 猪田「はい…わかりました。辞めます。」 部長「なんだよ。ずいぶん素直だな」 猪田「僕一人辞めて、会社が助かるならそれでいいです!」 部長「そうか…すまなかったな。これからも頑張ってくれよ!」 猪田「はい!」 とは、言ったものの実はすごく悔しかった… これから、どうしようか…体全体の力がぬけた。 オレは仕事を無くしてしまったんだ…。
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