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歩:
「俺もあの仲間と野球ができてよかった!!!
高校でも、あんな仲間ができるかなぁ…。
ぁ―…なんか自信ないや。」
皇志:
( ニコッ )
「できるさ。
もう既に1人、
楓と出会えたじゃん♪」
歩:
「…うん。
そうだな!!!
前向きにがんばろうぜ!!!」
皇志:
「オウ♪」
歩:
「そういえば、
決勝で皇志から唯一ヒット打った奴。
どこの高校行ったんだろ。
なんて名前だっけな??」
皇志:
「ぁ―、なんていったっけな。
たしか全国でMVPに選ばれた奴だよね?
すっげ―うまい選手だったからよく覚えてる♪」
歩:
「あれだけうまい奴だったら1年から即レギュラーだろうし、どこの高校行ったんだろうな。」
皇志:
( ニッ )
「案外うちみたいな弱小校かもしれないよ?♪」
歩:
「それはないだろ(笑)
全国MVPだぜ?
ぁ!? ついた。
降りようぜ♪」
皇志達が降りるバス停につき、
2人は降りる。
少し歩き、
別れる2人、
皇志:
「じゃぁ また明日ね♪」
歩:
「オウ!!
じゃ-な♪」
( ガチャ… )
皇志:
「ただいまッ!!」
皇志は家に入り、
リビングへ。
龍義(兄):
「おかえり。
入学式にしては遅い帰りだったな。」
皇志:
「ぁ! 兄ちゃん帰ってたんだ。
今日はいろいろあってさ♪
兄ちゃんこそ、
こんな早く練習が終わるなんて珍しいじゃん。」
【山村 龍義(ヤマムラ リュウギ)】
皇志の2歳年上の兄。
高校2年のときに初めて甲子園に出場し、それからも数々の記録を打ち立て続けている高校球界のスター選手である。
魔球と言われる球種を持ち、高校球界で最強とうたわれる4人の投手『四天王』の1人。
龍義(兄):
「初めての高校はどうだった?
野球部は見たのか?」
皇志:
「楽しくなりそうだよ。
野球部は結構わけありだけどさ♪」
龍義:
( フッ )
「そうか。
たくさんあった強豪校からの誘いを断ってまで選んだ高校だ。
のびのびやれ。」
ご飯を食べながら話す2人。
皇志:
「兄ちゃんさぁ、
俺の年の全国MVPになった奴わかる?」
龍義(兄):
「ん?
ああ。わかるぞ。
愛知の選手だからな。
うちも今年狙ってたみたいだし。
桜前中の奴だろ?」
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