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1限の授業が終わり、
廊下に出る皇志と歩。
楓:
( ニコッ )
「よぉ。」
皇志:
「おはよぉ♪ 楓。
なんかあったの?」
楓:
「ああ。
まぁな。
昨日この学校に入学した俺の先輩がいるって話しただろ?」
皇志:
「うん。聞いた。」
歩:
「いいから早く教えてよ!!」
楓:
「その先輩が教えてくれたんだが、どうも今年の1年は目立つ奴が多いみたいだ。
それを気にいらない不良共が、調子にのってる1年を全員しめるって言ってるらしい。
中心になってる不良は、
…みんな野球部だってさ。」
歩:
「ハハハハッ…。」
笑顔とは裏腹に真っ青の歩。
皇志:
「先輩達も暇なんだな。
そんな時間があるなら練習すればいいのに♪」
楓:
( ニコッ )
「正論だ。
お前ら2人の耳にもいれておこうと思ってな。
一応気をつけてくれ。」
皇志:
「うん♪
わざわざありがと。」
笑顔の皇志とは裏腹に、
わめく歩。
歩:
「そこまで危険なのわかってるなら守ってよ!!!!
だいたい楓が先輩にガン飛ばしたりするから!!!!
あ―!!!
俺の高校生活もう終わりだ―!!!」
皇志:
「あれ?
歩、さっき高校生活は始まったばかりだって言ってなかった?
試合は9回裏まであるんだからって言ってたじゃん♪」
歩:
「ハハッ…、コールドだ。」
もはや真っ青を通り越して、
真っ白な顔色の歩。
3人はそれぞれの教室に戻った。
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