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角を曲がる3人。
目の前には公園がある。
歩:
「だぁ―!!!
ちくしょぉ!!!
来るならこいや!!!」
歩が腹をくくる。
目の前にはあの不良達。
教室に来たのは5人だったが、
そこには18人の不良がいた。
しかし、
3人が予想していた展開とは少々違う。
楓:
「な…なんだ、これ。」
歩:
「どういうこと?」
皇志:
「かわいそぉ…。」
目の前の不良達は、
1人残らず這いつくばっていた。
( ゲホッ… ゴホッ… )
むせながら動けない者。
( ぅ…、い…いてぇ )
お腹を抑えてうずくまる者。
血を流している者や、
気絶して動かない者すらいる。
18人の不良が全滅。
皇志達3人が驚いていると、
目の前にはただ1人立っている男が。
楓:
「あいつ…。」
男は落ちているバットに目をむける。
楓:
「あいつ、
1年だ…。
同じクラスだからわかる。
名前は、
火坂 継吾(ヒサカ ケイゴ)。」
その男は、
皇志と歩にも見覚えがあった。
歩:
「…オレンジ色の髪にカチュウシャ。
それにあの八重歯。
いつもあの金髪を迎えに来る奴だ。」
火坂継吾はバットを拾う。
火坂:
「あ~ぁ、
バットを喧嘩に使うとはけしからん奴らだな。」
そう言うと、
火坂はなにげなくバットを振る。
( ボヒュ…ッ!!!!! )
楓:
歩:
皇志:
((( !? )))
かなり離れている3人の方まで風圧が来るのではないかと錯覚するほどの鋭いスイング。
楓:
「何者なんだ…。
あいつ。」
皇志が気づく。
皇志:
「すべり台のほう見て。
あいつもいる。」
楓と歩もすべり台の方を見る。
そこには、
皇志・歩と同じクラスの、
あの金髪の男子生徒がいた。
2人は皇志達に気づく。
火坂:
「ん? なんだ?
お前ら。」
金髪:
「…。」
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