序章【~出会い~】

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皇志,楓,歩 火坂,金髪の生徒 が、お互い対峙する。 最初に口を開いたのは火坂継吾。 火坂: 「なんだ-? お前らもこいつらに呼び出されたのか? それなら安心しな♪ この火坂継吾様が全員ぶっ飛ばしてやったからよ♪ ハ―ッハッハッ♪」 上機嫌の火坂。 歩: 「こいつらを、 全員お前1人でやったのか…?」 火坂: 「あ? そうだよ♪ 誰かさんはず―――っとガム噛みながら観戦してやがったもんな-♪」 火坂は笑いながら金髪の生徒の方を見る。 金髪の生徒は無言で皇志を見ている。 火坂: 「こいつら、 こんなんでも一応は野球部なんだな。 バット6本に硬球1個。 バットはまだわかるが、1年をしめるのになんで硬球がいるんだよ(笑)」 火坂は笑いながら落ちている硬球を拾い上げた。 そして、 手に持っているバットで、ノックするように軽く打った。 ( カ―ン… ) ( パシ…ッ ) 皇志の目の前に来たボールを、皇志は左手でとった。 火坂: ( ニッ ) 「ナイスキャッチ。」 笑顔の火坂。 その真後ろには 這いつくばっている不良が1人。 不良: (く…くそ…!! 1年の分際でなめやがって…!!!) 不良はゆっくりポケットからナイフを取り出す。 ( ガバッ…!!! ) 火坂の真後ろで 突然立ち上がる不良。 手にはナイフを持っている。 不良: 「死ねぇ――――!!!!!!」 火坂: 「チッ…。」 火坂は舌打ちして、 なんとか手に持つバットでガードしようとする。 そのとき、 ( ヒュッ… ) 火坂の真横を通過する白い光の線。 あっという間の出来事だった。 ボールは不良の手に命中し、 ナイフは手から落ちる。 不良: 「ぐぁぁ…!!」 不良は手を抑えている。 火坂は一瞬 皇志を見て、 不良の頭に上段蹴り。 ( ドッガ―ン…!! ) 火坂: 「…寝てろ。」 不良に言い放つ火坂。 火坂と金髪の少年が皇志を見る。 2人の表情は 先ほどまでとは違っていた。 .
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