序章【~出会い~】

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バスの中で話を始める楓。 楓: 「今日、 担任の奴から聞いたんだが、 5人の署名さえあれば同好会を立ち上げることができるんだ。 もちろん同好会にだってグラウンドを使う権利くらいある。 俺達は3人、あと2人集めればいいんだ。」 楓の話に、 歩が反論する。 歩: 「でも、 同好会じゃ公式戦出れないだろ?」 楓: 「ああ。 だから、タイムリミットは7月。 甲子園予選が始まる7月までには、今の腐りきった野球部を押しのけて、俺達が鳳聖の正式野球部にならなくちゃだめなんだ。」 歩は心配そう。 歩: 「そんなことできるのかよ…。」 楓: 「だったらこのままグラウンドも使えずに、自主連に精を出すか?」 歩: 「ぅ…。」 皇志: 「やろうよ!! 野球同好会♪♪ おもしろそうじゃん!!」 皇志が笑顔で言う。 歩: 「皇志…。」 楓: ( ニッ ) 「決まりだな。 あと2人集めるぞ。」 歩: ( ニヤ ) 「やれやれ、 どっちにしても野球は5人じゃできないぜ。」 皇志: 「いいじゃないか♪ あと2人集めればグラウンドを使って練習ができるんだ!!! 9人揃えるのはそれからでも遅くない♪ がんばろうよ!!!」 はしゃぐ皇志を笑顔で見る2人。 歩: (昔から、 皇志がいれば どんなことでもうまくいく気がしちまうんだよな。) 楓: (こいつには 人を惹きつけて離さない魅力がある。) 明確な目標ができた3人、 各々が高校生活に一筋の光を見いだした。 .
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