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翌日。
楓:
「もらって来たぞ。」
楓が職員室から出て来る。
皇志:
「おつかれ-♪」
歩:
「この紙に5人署名すればいいんだな?」
楓:
「ああ。
俺はもう書いた、皇志と歩も名前書け。」
2人も名前を書く。
歩:
「よし!!!
あと2人!!!
気合い入れていくぞ!!!」
気合いの入った表情の歩。
楓:
( フッ )
「昨日は反対してたくせに。
単純な奴だな。」
皇志:
「そこが歩のいいところでしょ♪」
歩:
「ん?
なんか言ったか?」
楓:
皇志:
「何も。」
授業のあいまや、
放課に勧誘活動をする3人。
皇志:
「どうだった?
誰か署名してくれた?」
楓:
「ぃゃ、
やはり、あの野球部と同じグラウンドってだけでみんなひいてしまうな。
とくに先輩はダメだ。
狙うなら同じ学年のほうがいいだろう。」
皇志:
「そうだな…。」
考えこむ2人。
「ハ―ッハッハッ♪
集まっているかね? 諸君♪」
声のするほうを向く2人。
歩:
「やぁ♪♪」
そこには勝ち誇った顔の歩が。
楓:
「まさかお前…、
集まったのか??」
皇志:
( ワクワク♪ ワクワク♪ )
歩が髪をかきあげて口を開く。
歩:
「 ヘッ 愚問だな。
俺を誰だと思ってる。
勧誘界のカリスマ!!!
草川歩だぜ?」
楓:
( ニッ )
「その通名は初耳だが、
…よくやった。
どんな奴だ。」
歩:
「まかせろよ♪
…出て来な!!!」
歩がそう言うと、
歩の後ろから ヒョコッ と人影が。
楓:
「…ん?」
皇志:
「…ぁれ?」
一瞬、固まる2人。
楓:
「…で、どこにいるんだ?」
皇志:
「ポジションどこなんだろ♪
楽しみだな―♪」
歩が叫ぶ。
歩:
「だ―か―ら―!!!
ここにいるじゃん!!!」
歩の背後から出てきた子を指差す。
楓:
「…女の子じゃん。」
再び固まる2人。
歩:
「ま…まぁそうなんだけどさ!!
後々マネージャーとかも必要だろ!?」
楓は言葉をなくす。
皇志は ケラケラ と笑っている。
女の子は恥ずかしそうに俯き、
モジモジ していた。
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