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出所してから三日目…。
携帯が鳴る。
♪~♪~♪~♪
「もっ…もしもし!?」
「おぉ。俺、俺!」
「お帰りなさい…」
「ただいま…」
「うん…お帰り。」
「あのさ!お前今から出てこれる?」
「うん。繁華街…でいい…?」
「おぉ。分かったよ。」
とうとう来た。
2年間決心してきたけど…
やっぱり決心なんて、そんな簡単な事じゃない。
私は繁華街に向かう。
私はまたこの道を走ってる。
今は違う意味でだけど…
昔は佑治の事で…走った。
早く…早く!
あの街に行きたい!!
そればっかりだった。
繁華街に着く…。
商店街を抜けて…
各、思い出の場所を抜けて…
「夕凪!!!!」
愛おしい人の声が聞こえる。
「ゆっ…佑治ッッ」
私は抱きついた…
「ただいま?」
「…ッッ…お帰りなさいッッ」
長かった2年間…
離れてた3年間…
今日迄の6年間の思いを詰めて…
佑治に抱き着く。
「おぃおぃ。結局泣き虫じゃねぇーかよ(笑)」
「うん…ッッ…うん」
「どぉーしよぉもねーな(笑)」
「ゴメン…ごめんなさい…ッッ」
「いつの事、言ってんだよ(笑)」
「今まで…の事。」
「ばぁぁか!謝んじゃねぇよ!お前の為になんか何もしてねーよ(笑)!」
なだめられて…
落ち着きを取り戻した。
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