…恋は下心、愛は真心…

6/8
前へ
/115ページ
次へ
出所してから三日目…。 携帯が鳴る。 ♪~♪~♪~♪ 「もっ…もしもし!?」 「おぉ。俺、俺!」 「お帰りなさい…」 「ただいま…」 「うん…お帰り。」 「あのさ!お前今から出てこれる?」 「うん。繁華街…でいい…?」 「おぉ。分かったよ。」 とうとう来た。 2年間決心してきたけど… やっぱり決心なんて、そんな簡単な事じゃない。 私は繁華街に向かう。 私はまたこの道を走ってる。 今は違う意味でだけど… 昔は佑治の事で…走った。 早く…早く! あの街に行きたい!! そればっかりだった。 繁華街に着く…。 商店街を抜けて… 各、思い出の場所を抜けて… 「夕凪!!!!」 愛おしい人の声が聞こえる。 「ゆっ…佑治ッッ」 私は抱きついた… 「ただいま?」 「…ッッ…お帰りなさいッッ」 長かった2年間… 離れてた3年間… 今日迄の6年間の思いを詰めて… 佑治に抱き着く。 「おぃおぃ。結局泣き虫じゃねぇーかよ(笑)」 「うん…ッッ…うん」 「どぉーしよぉもねーな(笑)」 「ゴメン…ごめんなさい…ッッ」 「いつの事、言ってんだよ(笑)」 「今まで…の事。」 「ばぁぁか!謝んじゃねぇよ!お前の為になんか何もしてねーよ(笑)!」 なだめられて… 落ち着きを取り戻した。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

698人が本棚に入れています
本棚に追加