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「私ね…?ちゃんと言いたかったんだ…?!」
「ゴメンナサイをか?(笑)」
「違うよッッ!!有り難うって…こんな気持ちにしてくれて有り難うって…この街で言いたかったんだ…だから2年間、待てた。」
「うん。」
「ちゃんと面と向かって…佑治に言いたかったから。」
「うん…。」
「私…佑治が好き!」
「うん…。」
「佑治を愛してる!」
「うん…。」
「こんなに愛おしい気持ちにしてくれて…」
「…。」
「本当に…本当に…」
「…。」
「有り難う…ッッ」
佑治はしばらく黙ってた…。
「だから、私…無駄にしない様に…幸せになるね…?」
「おぉ。お前には幸せになって欲しいよ…。ちゃんと幸せになるんだぞ?堅気さんで独身で…ちゃんとお前の事を1番に考えてくれる人と…一緒んなれよ」
「ッッ…馬鹿じゃないの!?幸せにに極道も堅気も無いじゃない!!それを教えてくれたのは佑治だよ!?」
「それでも…どうしても稼業の人間は家庭を1番になんて考えられないだろ!?お前の相手になる人は…ちゃんとお前を1番に考えて欲しいんだよ…」
「勘違いしないでよ!私を1番に考えて欲しいんじゃない。私が惚れた人と…私が寄り添いたいと思う人と…一緒になるの」
「本当変わってねぇな(笑)」
「なっ…何がよ?」
「そぉゆうすぐ意地張る所!」
「うん…。」
「俺の知ってる夕凪だな(笑)」
「うん…。」
「幸せになれよ…?」
「うん…」
「何かあったら、ちゃんと言ってこいよ?」
「うん…ッッ」
「じゃぁな…?」
「本当に今まで有り難う…!」
「ぷ…分かったよ。俺こそ有り難うな。あと…2年間、待たせてごめんな?」
「ばっ…馬鹿。あんたの為じゃないし。」
「パクんなよ(笑)」
「じゃあ…ね」
「おぉ。」
私達は背を向けて歩き出す。
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