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剱が考え込み、部屋に静かな時間が流れていた ピンポーン♪ピンポーン♪ その音にハッとした剱は、はーいっと言って立ち上がった ガチャッ ドアの前にスーツ姿に眼鏡の細い男…… そう、どう考えても剱の知り合いではない 剱「あの―‥ どちらさまですか……?」 「私こういうものですが、社長……いますよね?」 男はそう言い、名刺を渡すと部屋に勝手に上がり込んできた 剱「ちょちょまッ」 剱が慌てるも、男は奥へと進む…… 「社長……見つけましたよ こんなところで何ゆったりと寛いで(くつろいで)いるんですか!! さ、帰りますよ」 男は腕を引っ張り連れて行こうとするも、社長さんが反抗している 剱はそれがおもしろく、クスクスと笑いながらさっき男に貰った名刺に目を通した…… 名前は桐谷和馬(きりやかずま) 社長さんの秘書をしている人らしい
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