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静まりかえった闇の空間が広がっている。
「マエリス…?」
マエリス「そのまま聞いて下さい」
その声は消えかけているようだった。
マエリス「あなたはもう一人ではありません。いつもあなたを想ってくれている人がいるのです」
想ってくれる人……
こなた…お前なのか…?
マエリス「そうです。今海斗が思い浮かべている人が………」
声が、小さくなって行く。
「マエリス!?マエリス!?」
嫌な予感が俺の背中を冷たくする。
マエリス「さようなら、海斗…」
それが聞こえた瞬間、俺の体は光に包まれ、瞳を開いた。
―――
――
―
目前には、青空と白い雲。
他に高層ビル、木。
ようやく音が聞こえて来る。
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