310人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
日本とは違う、サイレンの音。そして、ざわつきの声。
顔を横に傾ける。
黒煙が上がっている。
俺の視覚に入って来たのは、倉庫に突っ込んで炎と黒煙を上げた紛れも無い俺がさっきまで乗っていた飛行機がそこにあった。
次の瞬間。
ドーーーーン!!!!
爆発と共に火柱が立ち上った。
俺は危険を察知し、体を起こし、その場を離れた。
そのまま母さんのいる家に向かった。
――――
―――
――
―
俺はその時、思った。
マエリスが助けてくれたんだと。
それはすぐにわかった。
でも……
それ以来、マエリスが俺の前に現れる事は無くなった。
最初のコメントを投稿しよう!