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柳瀬家の夕飯は基本的には7:30と育ち盛りのお腹には若干遅めだが、
家族全員揃って食べるのが好きなお袋の意見で、親父の帰宅に合わせた時刻になっている。
しかし、親父がスーツから部屋着に着替える時間が俺の腹と手には待てなかったようで、目の前の鳥の唐揚げに自然と手がのびてしまう。
よっしゃ右から3番目の唐揚げクン!君に決めた!
苦情は俺の手と腹が受け付けるぜ!
「いっただきまー…。」
「初太!」
「…せん。」
唐揚げにとってはグッドタイミング
俺にとっとはバッドタイミング
お袋の一喝で俺の口に入る予定だった唐揚げクンは皿の上にボトリと無事生還してしまった。
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