はたして鳶は鷹を生んだのか

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カチャカチャと食器と箸がが触れ合う音に混じってテレビのアナウンサーの真面目声が聞こえる。 柳瀬家は夕飯の時はニュースと決まっているからだ。 俺は大体食う専門で見やしないのだが。 「お袋おかわ「母さんおかわり。」 路利は俺がおかわりをするのを見計らっておかわりの催促をしたに違いない。 まだロリと言った事を気にしているのか!心の狭い奴め! まぁ、ここは兄として弟に… 「路利より俺が先だかんね!」 断固として譲らん! 俺は既に勝ち誇った笑みを路利に向けた。 すると、何を思ったのか路利もこちらに笑いかけた。 ヤバイ!弟がMに目覚めた!? 日頃虐めてごめん!俺の方が虐められた気がするけど! それとも俺の視力が落ちたのか!?前量ったら両目共2.5だったのに! うん、たぶん視力のせいだな!心なしか路利の笑顔が邪悪なものに見えるし!
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