兄弟探偵助手、ロリショタやってます。

はたして鳶は鷹を生んだのか

俺の名前がﾌﾗれた原因だと悟った(というか流石に11回目になれば誰でも解る)親父は、俺か、若しくは名付けた母のﾌｫﾛｰの為に口を開いた。

「父さんはいくら読み方がｼｮﾀでも平気だと思うけどなぁ…
父さんなんかﾎﾗ、名前が稀咲だし背も高くないから女男とか言われたけど奥さん出来たし!」

励ます親父の身長は172㌢。確かに188㌢の路利より低い。
だが…。

「俺168だよ…?ｼｮﾀって言われちゃうよ…?」

まだ成長期の筈だが視力と一緒に量った身長は前より1.4㌢伸びただけだった。
すると親父は眩しい笑顔で、

「大丈夫だって!初太は老け顔だから!」

なんだその親指をｸﾞｯ!と突き出したｻｲﾝは。
これでも老け顔気にしてんだぞとか、名前関係ねぇじゃねぇかとか、これってDV…?とか言いたい事は沢山あったが、
俺はその文句の全てを右から3番目の唐揚げと共に飲み込んだ。