はたして鳶は鷹を生んだのか

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「OKはしたの?」 お袋はキラキラと目を輝かせている。 早く飯食って部屋行って泣こう。 親父は無言だが、やはりキラキラした目で路利を見ている。 早く飯食って部屋行って泣いて風呂入ろう。 「断ったよ。」 早く飯食って部屋行って泣いて風呂入って…ハイ? 今なんて言いました? コトワッタヨ…ことわったよ…断ったよ…? 「表出ろ路利ィ!勿体ない事しやがってこの野郎!今まで何人の女をそうやって泣かせてきやがったァァァ!!」 寧ろ俺が悔し過ぎて泣きそうな顔で路利を睨みつけると、本人は平然した顔でテレビなぞ見ている。 路利…いつか泣かす…今までお前が泣かせてきた女の子の分まで…!
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