はたして鳶は鷹を生んだのか

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「…ッへっ、ひぅ…うぇぇー… ッぅ、あ゛ぁー!!!」 そこ、獣みたいな泣き声とか言うな。失恋すれば皆こんな泣き声になんだよ! …ごめん、嘘。 今世の中の失恋中の女子を皆敵に回したっぽい。お詫びに付き合って傷の舐めあいしませんか? …絶賛繭美募集中ー!! 「…ッフ…阿呆ら゛じ…。ズビッ!」 「…また口に出てたぞ愚兄。ホンットに阿呆らしいな。」 ちょ…俺の気持ちを察しつつノックしろよ… 「…何の用じゃい…。」 涙と鼻水でグジュグジュの顔で半目で路利を見てみる。 いかん…我ながら阿呆に拍車をかけるだけだ…。 ん…?路利がなんかモゾモゾ…違う、ソワソワ…してる? 「あ゛ー!もうッ!!! 悪かったな!母さん達の前でからかって!!! あと、ホントに繭美先輩は好みじゃなかっただけで、兄貴に遠慮したとかじゃないから!!!そんだけ!じゃな!!!」
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